外壁塗装しないとお住まいはどうなるの?

ボロボロの家

築40年近くでメンテナンスしていないお住まいの実態
私事で恐縮ですが、私のお隣のお住まいのことです。私の家とほぼ同時期に建てられ、これまで全くメンテナンスしておりません。これまで行ったリフォームと言えば、玄関のバリアフリー化ぐらいです。中古住宅として何回か売りに出されているので、中はリフォームされているかもしれませんが、外周りは一切工事されていません(雨樋の不具合を数回補修した程度)。

お住まいの外壁材は木目がプリントされている鋼板で、屋根はいぶし瓦です。そのお住まいが建てられたのが1979年くらいで、日本でのガルバリウム鋼板の発売は1982年となっていますから、外壁材は塗装溶融亜鉛めっき鋼板と推測されます。いわゆるトタンなのですが、1973年には20年保証の3回塗り・3回焼き付け塗装のフッ素樹脂塗装鋼板が発売されていますから、かなりの耐久性です。その20年保証の鋼板が使われていると決まったわけではないのですが、そのお住まいは現在も建てられた時のままの鋼板が使われています。

その外壁の鋼板が現在、どうなっているのかというと… 新築時は深い茶色の木目だったものが現在は何かボケたような薄いピンク色になっています。表面は釘が打たれている周辺に錆が出ています。最も深刻なのは下端の部分で、水切れが悪いところは錆と腐食で崩れてなくなっています。ここまでくると恐らく内部にも雨水が染み込んでいるでしょうが、雨漏りはしていないようです。ちょっと驚きですね。ただ、いつできたか分からない雨が浸入してきた跡はあるといました。

正確にいうと築38年、それでいてほぼ雨漏りしていないというのは驚異的です。屋根と外壁の施工がよほど良かったのでしょう。外壁が金属というのも耐用年数の長さに繋がっていると思います。金属の利点は吸水しないということです。

ノーメンテナンスでどうしてここまで持ったのか

奇跡的に施工と立地と環境が良かったとしか言いようがありません。

屋根材が耐用年数の長い瓦でしっかりと施工されていた
まず屋根ですが、前述のように燻し瓦です。耐用年数は40年以上と言われています。新築時にあまりにも風当たりが強かったので、銅線を多めに使用してしっかりと固定したと聞きました。

風通しがよく、日当たりが良かった
前述のように風当たりが強く、日の出から日の入りまで、ほぼ日光があたる状態です。お住まいの大敵である湿気や水分が溜まるような環境ではありませんでした。

外壁材がカラー鋼板だった
商品名や銘柄までは分からないものの、当時で一番良いものが使われたのでしょう。ガルバリウム鋼板はアメリカで1972年に開発されました。日本での発売は1982年ですが、それまでにもめっきの組成を変えた鋼板が流通していてもおかしくありません。

どうなる? 築38年のお住まいの今後
前述の通り、外壁材はもはやボロボロで溶融亜鉛鉄板という性質上、亜鉛の犠牲防蝕という性質上、亜鉛が消費されてしまえば劣化のスピードは飛躍的に高まります。今後、数年経たないうちに雨漏りが始まるでしょう。屋根の方もノーメンテナンスなので漆喰がボロボロになっている可能性があります。こちらもかなり心配です。外壁は塗装というレベルではないので張替えになるでしょう。しかも1981年の新耐震基準以前のお住まいですので、外壁カバー工法はお勧めできません。屋根は防水紙が限界を超えているでしょうから、葺き替えか葺き直しになります。こちらにお住まいの方に今後のご予定をお聞きしたところ、「あと数年で引っ越す」そうですが、それまでお住まいが持つかどうかというと、かなり疑問です。